コロちゃん先生
消毒VS殺菌、どっちが強力!?
コロちゃん先生
「消毒」は人体に有害な物質を除去したり、無害化させることが目的で、ウイルスたちを死なせることもあるけれど、無害にして生かしたままにすることもあるんだコロ。
すべての菌を死滅させるというよりも、煮沸、日光・紫外線、蒸気、薬物、焼却などで無害化するところまでなんだ。
「殺菌」とは?
コロちゃん先生
消毒よりも殺菌のほうがより強力に見えるコロ。「殺菌」とは、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させること。
ただどういう菌をどの程度殺せるかという定義はないから、当てにしすぎてもいけないコロ。
ちなみに、薬事法という法律で、消毒液などの医薬品や薬用せっけんなどの医薬部外品にしか「殺菌」とパッケージに書くことはできないとされているコロ。
ケロちゃん
「殺菌」だと菌は全部やっつけられると思ってたケロ!
他にも「抗菌」、「除菌」、「滅菌」があるよ
コロちゃん先生
似たような言葉では、細菌の繁殖を抑える「抗菌」、取り除いて菌の数を減らす「除菌」、全ての菌を熱や放射線、薬品で死滅させる最高レベルの「滅菌」というものがあるコロ。
でも、人間には「皮膚」という微生物に対するすばらしいバリア機能があるから、日常生活において「滅菌」したものを使う必要はまずないんだよ。
医療機関のレベルだと思っていいコロ。
ケロちゃん
「消毒」「殺菌」「抗菌」「除菌」「滅菌」たくさんあるケロ~
殺菌できるせっけんを使っていれば大丈夫なの?
コロちゃん先生
殺菌効果にしても、消毒効果にしても、絶対的にすべての細菌を無効化できるかどうかはわからないというのが正直なところなんだコロ。
それにすり傷などの手当の際、最近では殺菌ではなく「流水」で悪い菌を洗い流す方が大事と言われているコロ。
お医者さんでも、最近は傷の治療の時に器具は消毒しても、患部は消毒せずに涙など体液の浸透圧に近い濃度の生理食塩水などで洗浄することが多いのは、そのためなんだコロ。
ケロちゃん
悪い菌も殺さないなんて優しいケロ。
コロちゃん先生
むしろ消毒、殺菌をしすぎることで人体の細胞を傷つけてしまって、かえって傷の治りを遅くしてしまうという考え方もあるんだコロ。
最近ブームになっている、体液を利用して潤いを保つことで早くきれいに治ると評判のハイドロコロイド系絆創膏なども、説明書に消毒しないで貼るように書いてあるよ。
だからケガをしたら消毒、殺菌するよりもきれいな流水で傷を洗い流す、汚れがひどい場合はせっけん(消毒、殺菌効果がなくても大丈夫)で汚れを浮かして洗い流すのがオススメなんだコロ。
ケロちゃん
傷の治し方も時代とともに進化してるケロね!
手洗いにせっけんを使うのはどうして?
コロちゃん先生
水道などの流水で洗い流すことで衛生状態を保てるとは言っても、やっぱり毎日の手洗いではせっけんは大事なんだコロ。
水道水だけで洗った時とせっけんで洗った時では、せっけんで洗った時の方が菌が減るんだ。
普段やってしまいがちな水だけの手洗いでは、除菌効果は十分とはいえないコロ。
毎日の健康のためには、正しい手洗いが大事コロ。
うがい・てあらいカレンダーなどを上手に使って、しっかり手を洗ってね!
ケロちゃん
は~い!
薬用せっけんなどには「消毒」だけしか書いていないものと、「殺菌」まで書いてあるもの、いろいろあるんだコロ。
他にも、抗菌、除菌、滅菌というのもあるよ。
それぞれ、どんな違いがあるのか教えるコロ!